週末に、全日本鍼灸学会の学術大会に参加してきました。

場所は、日本の最高学府東京大学です。

赤門です。いつみても威風堂々。

19146111_1328987357221939_3476735359353036637_n.jpg


大会テーマは、6年前になされた「東京宣言」の流れを汲み「世界に誇る日本鍼灸」です。

19059688_1328987223888619_5381594978735688506_n.jpg

中医派の私としては、最新の情報と受け継がれてきた伝統が一堂に会するまたとない機会です。

治療とは何か、効果とは何か、病とは何かをあらためて考えさせられました。

日本だけでなく、世界の風潮が変わっても、目の前に座る患者の抱える不安は変わることはありません。

そこに対し、鍼灸師として出来ることがこれからも増えていくように。

また、できない事や苦手な事を他の医療従事者と共に解決できるような未来にしていきたいです。


今回の学会には、東京メディカル・スポーツ専門学校の学生も参加していました。

ここで出席の確認をしていました。

19105973_1328987280555280_7878077401109267539_n.jpg

私もついでに点呼してもらいました。先生方、お世話になりました。

もしかすると、彼らにとってこれが最初で最後の学会参加になるかも・・・と不穏な事を考えたりもしますが、これを機に、学びを新たにしてもらえたら嬉しいです。


安田講堂。やっと中に入ることが出来ました。

19059940_1328987273888614_7783213024297026676_n.jpg

2階からはこんな感じ。

19030593_1328987350555273_3640236486093610517_n.jpg

演台はこんな感じ。

19030549_1328987353888606_1641599342079293458_n.jpg


土日ということもあり、弓道部の学生が試合をしていたり、他の学会が開催されていたり、芝生では親子連れがピクニックをしていたりと様々な模様をみることができました。

図らずもキャンパス内を散策することができたことは、キャンパスライフが未消化な私にはありがたい時間でした。

地域や世界とつながる場所が学校だなんて、なんて素敵で有意義なんだろうと感激です。

来年は大阪大会です。

今から、おいしいものリストと神社仏閣リストを検討しています。



スポンサーサイト
入梅が宣言されたと同時に夏日がやってきました。

毎年この時期になると、夏って暑かったな。と思い出します。

先週末は治療院をお休みし、全日本鍼灸学会の学術大会へ参加してきました。

今年は北海道の札幌です。高校以来の北海道にちょっとだけウキウキです。


会場は、札幌コンベンションセンター。利用しやすくて最高でした!

13417534_974914602629218_5564561377441157566_n.jpg

大会テーマ「これからの日本の医療を担う鍼灸」とあるように、これからの鍼灸師がどうあるべきかが示されました。

その中でも、地域社会・他業種・他医療との連携について多くの提案があり、開業鍼灸師としての在り方を再考する機会となりました。

現代医学では、診療科目の細分化が止まりません。

「冷症外来」「頭痛外来」「バレエ外来」「息さわやか外来」などなど、分野は多岐にわたります。

症状はあるけど、どの科にかかればいいのかわからない・・・というニーズに応えるもので非常にわかりやすく、どの科もスペシャリストがそろっています。

その反面。プライマリケアの重要性も大きく叫ばれており、総合診療科の設置も増えています。

利用者が今抱えているトラブルを早期発見・早期解決するための手段は選ぶことができませんね。


鍼灸院も同じような傾向にあります。

肩こり腰痛、美容やスポーツなど専門性を謳う治療院が増える反面、年齢・性別・疾患を問わない治療院も健在です。

鍼灸を受診することに二の足を踏む方の中には、どのような疾患に鍼灸治療が適応するのかがわからないという意見があります。

その場合には、きちんと治療科目を提示する方が優しい対応です。

しかし、法律では、看板など公共の目に触れる場では「専門性を謳ってはいけない。」と決められています。

医療系の国家資格を持つ鍼灸師が堂々と専門性を提示できないのはおかしいとして、この在り方も変えようという動きがあります。

医師と違い「専門鍼灸師」「認定鍼灸師」という制度が曖昧なため、抜本的な制度の見直しが急がれてますね。


とはいえ、年間約5000人もの鍼灸師が誕生しています。

その技術と知識の差も徐々に問題視され、質の悪化が懸念されています。

受け継がれてきた伝統を絶やさないように、時代に合わせた治療家が育っていくといいですね。



と。久々にまじめな話題でした~

学会の空き時間に札幌の街を散策です。


お馴染み時計台。開館時間は過ぎていても周囲にはまだ観光客でいっぱいでした。

13394112_974914599295885_5401632167495867975_n.jpg


テレビ塔。5:55。ゆるキャラも活躍中。

13427868_974914595962552_776366993198794061_n.jpg


円山動物園のシロクマ(母)食後のお昼寝。子供たちも元気いっぱいでした~人だかりで写真が撮れなかった・・・

13445349_974914495962562_4789122133188329876_n.jpg


合間合間で札幌を楽しむこともできていい日々でした。

来年は東京大会。東京大学が会場です。

こういう機会でもないと県外に行かないので、できれば地方でやって欲しいなと思うのでした。


久々の投稿です。

なにかとバタバタしていた11月も終え、もっとバタバタしそうな12月になりました。

無事に年の瀬を迎えられるように、大事に過ごしたいですね。



前回からの続きです。(前回の記事はこちら


認知症にはいくつかの種類がありますが、主として以下の4つが挙げられます。

・アルツハイマー型認知症
・脳血管型認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症


このうち約60%はアルツハイマー型認知症、約20%は脳血管型認知症が原因とされています。

それぞれの原因により症状やケアの方法が異なってくるので種類を把握して適切に対応していかないといけません。


認知症の主な症状には、中核症状周辺症状があります。

中核症状とは、脳神経細胞が破壊されることによって現れる症状です。

認知症の方には必ず現れるとされている症状です。

・記憶障害(古い過去の記憶はよく残るが直前に起きたことを忘れる。、症状が進行すると過去の記憶も失われる。)
・見当識障害(判断力の低下、時間・場所・名前などが分からなくなる。)


周辺症状とは、中核症状以外にも“周辺”として起こる症状です。

妄想、幻覚、暴言・暴力、徘徊などといった症状やうつ・不安感・無気力といった感情障害が起こる場合もあります。

現れる症状には個体差が大きく、性格・環境・人間関係などにより起きやすくなる傾向があります。

また、接する人・ものや時間によっても大きく変わります。



世界中の医療機関・研究機関で認知症に対する治療法を模索しています。

中国でも、鍼灸大学などがさまざまな治効理論を提唱しています。

その中で、天津中医薬大学の韓先生は、認知症の発症機序は「三焦気化失調」によると考えられています。

この理論で開発した治療法「三焦気化針法(益気調血、扶本培元)」と漢方薬「黄地散」の補助作用について血管性認知症、アルツハイマ-型認知症を対象に研究を続けられています。

photo1.jpg


公開講座では、理論形態をみっちりと講義していただき、実技供覧では被験者の声を聴くことができます。

三焦気化針法は予てより治療法に三焦の意義を考えていた私にヒントをくれた理論でもあります。

認知症だけでなく、幅広い疾患に対応できるため毎回参加していても新たな発見があります。

これからやってくる社会に対応できるように鍼灸師としてなにができるのか対策をしておかなければいけませんね。



10月24日(土)は、老人病研究会が主催する「認知症公開講座」に参加してきました。

2年前ぶりの参加です。(過去の記事はこちら

今回もG-QPD修了生として考えさせられることが多くありました。

なにより、兵頭先生と韓先生にお会いできたことがよかった~気持ちがシャンとしました!!


この会では、認知症に対して治療を行える鍼灸師を育成しようとしています。

なぜなら、認知症に対する日本の現状は・・・

厚生労働省が今年1月、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表しました。

これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となります。

2012年の時点で認知症高齢者の数は約462万人と推計されているので、約10年で1.5倍増となる見通しです。

厚生労働省は認知症対策のための国家戦略を急ぎ策定することとしていますが、いまだに具体的な案は提示されていません。

ですから、各地方自治体や医療関係者が個別で対策を模索しているのが現状です。


そこで、老人病研究会では、認知症認定鍼灸師(Gold-QPD)資格認定制度を立ち上げました。

これは、鍼灸治療が脳の血行を改善し代謝機能を高める作用があることが科学的に証明され、動物実験では脳神経細胞の再生と賦活が認められ、認知能力も高度に回復されることが証明されたことが発端となりました。


認定制度の趣旨として・・・

神話のキューピッドは黄金と鉛の矢を持っており、黄金の矢で射られた人は恋に目覚め身も心も燃え上げるという。
黄金の矢を鍼に置き換え認知症患者と不定愁訴に悩む高齢者に元気と活力をもたらす鍼灸師すなわちGold-QPDを育成するのが当制度の目的である。


としており、鍼灸師が医療人のひとりとして認知症の統合医療的対処法と介護福祉の詳細を学習し、地域社会に貢献することとなります。

取得するには資格要件と段階別の講習会・臨床実習の単位が必要となります。

私は、2010年に1期生として終了しましたが、機会があるごとに講習会には参加するようにしています。

毎年参加しても、新しい発見や学習があるので、そうしないと置いていかれてしまいそうな気がするのです。


日本の鍼灸は、マッサージの延長線上にある傾向が強くなり、美容や癒しの一つとなっています。

ですから、鍼灸師であっても「鍼灸は医療である」という根本を失念しがちです。

鍼ともぐさでできることはまだまだたくさんあります。

認知症には特効薬がないとされていますが、何もしなければ病状は進行していくだけなのです。

自分たちが安心して老後を迎えるために、できることから環境を整えておきたいですね。


で、まだ続きます。が、長くなりそうなのでひとまずここで。

9月12、13日は、タワーホール船堀にて日本中医学会学術総会が行われました。

14422100620.png


今年も両日、大ホールでアナウンスを担当しました。

滑舌悪いのに・・・本当にいいのですか?と毎年思うのです。

普段の私を知っている方は、ヒヤヒヤしながら聴いているそうです。

受講の妨げになっていないことを祈ります・・・


大会テーマは「中医学の継承と発展」

2000年以上続く中医学の歴史の中には、その時代によって事件が起こり、存続が危ぶまれることもありました。

それでも古くさくなく受け継がれている意義をもう一度問い直すと、これからの人々がどのように継承していけばヒントが見えてきます。

これからも廃れることなく、受け継がれていく医療なのだと改めて感じました。


特別講演では、第一線で活躍されている面々がひとりの患者を招き、診断し治法を発表しあうという豪華な講演でした。

同じ患者に対するとらえ方の相違が目に見えてわかるので、奥が深いなと、ついていくのに精いっぱいです。

今大会の目玉であった、中国の国医大師(中国政府から最も有能であると認定された中医師への称号。現在は30名ほどが授与されている。)である路志正先生が体調不良のため来日できず、弟子の路京華先生が代講されました。

北京語を耳にすることもそうですが、大陸的な解釈が懐かしく、どことなくホッとする場面もあります。

個人開業では視野が狭くなりがちですが、世界の風を感じながらこれからの臨床に活かしていきたいと思います。












プロフィール

nijiiro acu

Author:nijiiro acu
神奈川県鎌倉市在住。
はり師、きゅう師、
あん摩マッサージ指圧師。
鍼灸と東洋医学が大好きです。
地域医療や鍼灸の普及に貢献できますように。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR