9月も下旬になると、涼しい風が気持ちいいですね。

日差しもすっかり秋めいて、気が付くと陽が落ちています。

すごい・・・秋の空、すごい!!





以前、某所でのブログや院内掲示で“知恵袋”と称して健康と養生に関するコラムを書いていたことがあります。

かなり不定期だったので・・・あまり声を大にしていうほどでもありませんが・・・

私たち鍼灸師が伝えていけることが多くあるのだな!と気が付いたり、驚いたりしたのです。

それを読んだ方々からも、ご意見をいただいたり、質問を受けたりしてワクワクしていました!

そんなこともありつつ、こちらので”知恵袋”を復活することになりました。

とっても安易につけたネーミングでしたが、とても愛着があったことも驚きです。


このカテゴリでは、鍼や灸、ツボについての専門知識や、東洋医学を中心とした日常生活の中でできる養生法を紹介できればと思います。

参考書よりも気軽な情報源にしていただければ嬉しいです。




ということで、今回のテーマは花粉症です。

4人に1人が花粉症と言われていたり、花粉予報まで発令されるほど日本人にとっては悩ましい問題です。

今の時期は、ブタクサ・ヨモギ類などが主流とされていますが、ここから春先にかけて用心しなければいけません。

くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど、生活するうえでうっとおしいことこの上ない症状が特徴です。

花粉症の仕組みは、下記のような段階で構成されます。


 1.鼻や目などから“花粉”という異物(アレルゲン)が侵入する。

 2.異物は人体にとって不要・有害なため、これを排除すると判断する。

 3.適確に排除できるように、リンパ球がこれと反応する物質(抗体)を生成し肥満細胞にくっつきます。

 4.再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。

 5.細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうとします。


いらないものは体外に出したい!!

そのために、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水・涙で洗い流す、鼻づまりで中に入れないよう防御するなどの症状が出てくるのです。

その他に、のどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。

うっとおしい症状は、実は自分を守るための行動なんですね。


鍼灸治療では、身体が排除しようとする『免疫システム』を調整し、過度な反応を抑えるような治療をします。

重要なのは、同じような症状でも体質別に分類し、その方にあった治療方法を選択することです。

副作用がないと思われがちですが、この判断が誤っていると逆効果なんですね。

当院では、じっくりと体質改善をめざし治療を行っていきます。



体質を大きく分けると、寒タイプ熱タイプに分けられます。

簡単な判別方法は、お風呂です。

 ◎お風呂に入って鼻づまりが楽になる=寒タイプ 
 ◎お風呂やお布団で暖まると、鼻づまりがひどくなる=熱タイプ


≪お勧めの食材≫

寒タイプの方は、身体を温めるような食材・・・
いも、黒豆、きのこ、レンコン、鮭、やまいも、かぼちゃ、クルミ、生姜、白ねぎ、玉ねぎ、栗、そらまめ、鶏肉、シイタケ、キャベツ、にんじん・・など

熱タイプの方は、熱を身体から出したり、冷ますような食材・・・
はと麦、ユリ根、どくだみ、ハブ茶、もやし、ほうれん草、ハチミツ、豆乳、豆腐、豚肉、ワカメ、昆布、ひじき・・など

両タイプとも症状が出ているときには・・・
甘いもの、冷たいビールやアイスクリーム、その他アルコール全般、コーヒーを控える。
温かい黒豆茶、はと麦茶、甜茶などのお茶、豆類、もやしなどの食材で利尿させる。




働いていると食事の管理は難しいんですよね・・・

できることから少しずつをテーマに、取り入れてみてください。

鼻翼や頬骨周辺をマッサージすると症状が緩和したりもします。

押して“気持ちいい~”を限度に、ちょっとした隙間に試してみてください。
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本日は中秋の名月。お月見の日ですね~

毎年、この日は晴れることを祈ります。

朝の天気予報によると、今夜はよいお月見が期待できそうです!!

でも、たとえ天候が思わしくなくても、月を愛でる風情を楽しむ習慣があるようです。

雲に隠れて見えなければ「無月」、雨で見えなければ「雨月」などと呼ばれます。

日本の文化の奥行きには驚いてしまいますね。

何はともあれ、今夜は空を見上げる方も多いのではないかなぁ。



さて、先週の話になりますが、9月14・15日は、日本中医学会学術総会に参加してきました。

日本中医学会は、鍼灸・漢方などを専門に扱う中医学派の医療従事者が参加しています。

もともとは鍼灸・漢方の分野での中医学派が集まり、勉強会を開いていたことが母体となっています。

学会になったのは本当につい最近のことで、今年は第3回目となります。

勉強会のころから参加していましたが、先生方が惜しげもなく研究成果や治療技術などを披露してくださる、とても貴重な場なのです。

今年も、東京江戸川区のタワーホール船堀にて開催されました。


実行委員として、大ホールでの会場アナウンスを担当しました。

一日目は、体調不良で休ませていただきましたが、スタッフの協力もあって、二日目は無事に終えることができました。

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滑舌がとても悪いので、声の仕事は・・・と毎年思うのです。

授業もね、本当に噛んでばかりなのです。学生が数えているくらいに・・・

それでも、顔は覚えていなくても、声を覚えてくださっている方もいたりと、不思議な経験をしています。

声を張らなくてもいいぶん、少しだけ落ち着いてアナウンスができます。



大会テーマは「少子化問題を解決する中医学」です。

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いまや少子化問題は日本だけでなく世界レベルでの課題となっています。

もちろん、医療だけでなく行政や地域との連携なくしては根本的な解決にはなりません。

そこに、私たち鍼灸師がどのような形で介入できるのかが論点となります。

その代表的な形の一つが、鍼灸による不妊治療です。

妊娠を望むカップルの2~3割が不妊で悩むといわれている時代です。

科学技術の発展により、様々な生殖補助医療が開発されていますが、コストやリスクを考えると万人向けとはいきません。

さらに安易に利用する危険性もあるため、倫理的にももっともっと議論が必要な分野でもあります。

漢方薬も使用されることが多くなっています。

ただ、乱用されるケースもあり、周期的に方剤を変えるなどの方法が発表されていました。


鍼灸の不妊に対する考え方は、「姙娠をさせる」ではなく、「妊娠しやすい身体にする」となります。

病院などの検査では、ホルモンバランスの乱れや子宮・卵巣の不調を指摘される方が大勢います。

鍼灸院では、画像や検査数値を測ることはできませんが、それらを教えていただくことで参考にすることができます。

そして、月経周期を整えることや、PMS(月経前症候群)を解消することを当面の目標に設定していきます。

女性にとっては毎月のことなので、うやむやにごまかすことはできませんね。

そうしていくことで、身体のバランスが整い、妊娠しやすい身体へと変化をします。

もちろん、ネガティブな結果になることもあります。悔しいですが少なくありません。

子宝に恵まれるということは、本当にミラクルが積み重なっているのだなと実感します。

「東洋医学は万能ではない。驕ってはいけない。」と大先生から厳しい言葉をいただいたことが、いまになって身に沁みます。

若い時は、自信家で怖いもの知らずだったので・・・・お恥ずかしい。


当院では、“不妊治療専門”と謳うことはしませんが、女性のライフステージに必要な治療を行っています。

悩まれている方は本当に多いです。

ずっとひとりで抱えてしまわれる方もいます。

できる限り、そういう方々の味方であり、姙娠から出産・子育て期までを関わっていければと想いをあらたにしました。


ようやく秋らしく涼しいなと思ったのもつかの間・・・

戻ってきましたね~残暑。

ただでさえ体温調整が難しいこの季節です。

冷えないように、熱で体力が消耗されないようにと大忙しです。

ぎっくり腰や寝違えといった突発的な症状に悩む方も多くみられます。

この時期に我慢をしてしまうと、冬が辛くなってしまうので、しっかりと改善しておく事が大事です。




少し前からになりますが、治療院の玄関にインターフォンを設置しました。

こんな感じです。

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ドアをコンコンと叩くのも地味ですが痛いんですよね~。

そして、なにより防犯の強化です。これだけでも安心感が違います。

押していただくと、室内では『バウ・ワウ』とちょっとした大型犬の鳴き声がします。

『ピンポーン』という定番の音でもよかったのですが、おふざけでこの音に設定していたら、なんとなくしっくりと馴染んでしまったので、そのままにしています。

押している側には聞こえないのが残念。

室内音楽に時計、電話機・・と音の出るものが多いので、あまり不快感を与えないといいのですが。

お気づきの点などありましたら、ご意見をいただきたいと思います!!



今週末の14(土)・15(日)は、学会に参加するため休診とさせていただきます。

今月は不定期診療が多くなってしまい、ご迷惑をおかけしますが、予めご了承ください。



講師としてお世話になっている東京メディカル・スポーツ専門学校の鍼灸師科の先生方からいただきました~

想定外のものをいただいてしまって、びっくりしています。ほんとうにありがたいです。大事に壊れるくらい使います。

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そして、先日母校の取材を受けたのですが、その記事がHPに乗りました~ → こちら

そういえば、開院の動機や治療院の理念とか・・・あまり人に話したことがないかもしれません。

改めて考えなおしたり、誰かに話すことがあまりなかったので、自分の中でも整理ができてよかったです。

お世話になった先生から、「先生」と呼ばれる申し訳なさと恥しさ。


小・中・高となかなか満たされなかったものを満たしてくれた学校です。

毎日毎日の授業が楽しくてワクワクして、ずっと教室にいたかったなぁ。

クラスの平均年齢が30歳くらいで、こんな学校の形態もあるんだと驚きました。

一気に、学生から社会に放り出された気分を味わったのです。

この時から、頭の中の9割くらいは鍼のことでいっぱいだったのね~

中国に留学しようと決意させてくれたのもこの学校です。

別の鍼灸学校に入学していたら、そうならなかったかもしれません。

校舎は小田原にありますが、今年度から一部の学生が横須賀の新校舎へと移転しています。

そちらにもいつか遊びに行かなくては!!

いつまで経っても母校は母校。とても大きくて温かな大事な場所なのね。


私の学生たちにも、学校がそういう場になっていれくれるといいなとしみじみ。

遊びに来なくても、音沙汰もなくてもいいから、心のよりどころでありますように。



9月になりましたね~秋の夜長を楽しめる季節です。

9月の別称といえば、“長月”が有名です。

だんだん夜が長くなることから夜長月となり、省略されて長月と呼ばれるようになりました。

まだちょっとだけ続きそうな残暑の中にも、ふっと秋の風を感じたりことがあります。


さて、本日は防災の日です。

1923年の今日、関東大震災が発生しました。

1960年、政府はこれを教訓とし、「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」を目標に、防災の日を制定しました。

そこから、“震災を悼む日”から“災害から守る日”に変わります。

日本は縦長の島国です。たくさんのプレートが重なっているので、どこに住んでいても気が抜けませんね。

そして、「防災の日」を含む1週間を防災週間として、様々な国民運動が行われるようになりました。

私も、学生のころは、避難訓練や火災訓練など学校をあげて実施した記憶があります。

そろそろ当院でも防災を考えないと!!と気持ちを新たにしました。

この震災の中、鍼灸重宝記という書物と鍼灸道具だけをもって避難した鍼灸師がいらしたそうです。

「鍼灸師たる者、つねに書物と道具は携帯すべし!」との名言もあります。

この言葉を聞いて、私はポーチの中に、鍼を忍ばせておくようにしました。

やっぱり、伝統をつないでくれた先輩方は偉大で届きません。


なんだかちょっとまじめな内容になりましたが・・・医療概論モードが抜けてないのかもしれません。

こんなふうに、くどくどと医学史を教えております。がんばれ学生!負けるな学生!!




9月の別称のひとつに、“色どり月”という呼び名があります。

このころから木々や草花が色取りはじめ紅葉をみせてくれるからです。

鍼灸師になってから、はじめてできた業界外の友人が、お花を持って遊びに来てくれました。


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やっぱりお花はいいですね~

これが、ラストひまわりになるのかなぁ。

今年は夏らしいことがあまりできなかったのですが、最高に楽しい日になりました。

これ、後ろもかわいいの。

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プロフィール

nijiiro acu

Author:nijiiro acu
神奈川県鎌倉市在住。
はり師、きゅう師、
あん摩マッサージ指圧師。
鍼灸と東洋医学が大好きです。
地域医療や鍼灸の普及に貢献できますように。

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