久々の投稿です。

なにかとバタバタしていた11月も終え、もっとバタバタしそうな12月になりました。

無事に年の瀬を迎えられるように、大事に過ごしたいですね。



前回からの続きです。(前回の記事はこちら


認知症にはいくつかの種類がありますが、主として以下の4つが挙げられます。

・アルツハイマー型認知症
・脳血管型認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症


このうち約60%はアルツハイマー型認知症、約20%は脳血管型認知症が原因とされています。

それぞれの原因により症状やケアの方法が異なってくるので種類を把握して適切に対応していかないといけません。


認知症の主な症状には、中核症状周辺症状があります。

中核症状とは、脳神経細胞が破壊されることによって現れる症状です。

認知症の方には必ず現れるとされている症状です。

・記憶障害(古い過去の記憶はよく残るが直前に起きたことを忘れる。、症状が進行すると過去の記憶も失われる。)
・見当識障害(判断力の低下、時間・場所・名前などが分からなくなる。)


周辺症状とは、中核症状以外にも“周辺”として起こる症状です。

妄想、幻覚、暴言・暴力、徘徊などといった症状やうつ・不安感・無気力といった感情障害が起こる場合もあります。

現れる症状には個体差が大きく、性格・環境・人間関係などにより起きやすくなる傾向があります。

また、接する人・ものや時間によっても大きく変わります。



世界中の医療機関・研究機関で認知症に対する治療法を模索しています。

中国でも、鍼灸大学などがさまざまな治効理論を提唱しています。

その中で、天津中医薬大学の韓先生は、認知症の発症機序は「三焦気化失調」によると考えられています。

この理論で開発した治療法「三焦気化針法(益気調血、扶本培元)」と漢方薬「黄地散」の補助作用について血管性認知症、アルツハイマ-型認知症を対象に研究を続けられています。

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公開講座では、理論形態をみっちりと講義していただき、実技供覧では被験者の声を聴くことができます。

三焦気化針法は予てより治療法に三焦の意義を考えていた私にヒントをくれた理論でもあります。

認知症だけでなく、幅広い疾患に対応できるため毎回参加していても新たな発見があります。

これからやってくる社会に対応できるように鍼灸師としてなにができるのか対策をしておかなければいけませんね。



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10月24日(土)は、老人病研究会が主催する「認知症公開講座」に参加してきました。

2年前ぶりの参加です。(過去の記事はこちら

今回もG-QPD修了生として考えさせられることが多くありました。

なにより、兵頭先生と韓先生にお会いできたことがよかった~気持ちがシャンとしました!!


この会では、認知症に対して治療を行える鍼灸師を育成しようとしています。

なぜなら、認知症に対する日本の現状は・・・

厚生労働省が今年1月、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表しました。

これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となります。

2012年の時点で認知症高齢者の数は約462万人と推計されているので、約10年で1.5倍増となる見通しです。

厚生労働省は認知症対策のための国家戦略を急ぎ策定することとしていますが、いまだに具体的な案は提示されていません。

ですから、各地方自治体や医療関係者が個別で対策を模索しているのが現状です。


そこで、老人病研究会では、認知症認定鍼灸師(Gold-QPD)資格認定制度を立ち上げました。

これは、鍼灸治療が脳の血行を改善し代謝機能を高める作用があることが科学的に証明され、動物実験では脳神経細胞の再生と賦活が認められ、認知能力も高度に回復されることが証明されたことが発端となりました。


認定制度の趣旨として・・・

神話のキューピッドは黄金と鉛の矢を持っており、黄金の矢で射られた人は恋に目覚め身も心も燃え上げるという。
黄金の矢を鍼に置き換え認知症患者と不定愁訴に悩む高齢者に元気と活力をもたらす鍼灸師すなわちGold-QPDを育成するのが当制度の目的である。


としており、鍼灸師が医療人のひとりとして認知症の統合医療的対処法と介護福祉の詳細を学習し、地域社会に貢献することとなります。

取得するには資格要件と段階別の講習会・臨床実習の単位が必要となります。

私は、2010年に1期生として終了しましたが、機会があるごとに講習会には参加するようにしています。

毎年参加しても、新しい発見や学習があるので、そうしないと置いていかれてしまいそうな気がするのです。


日本の鍼灸は、マッサージの延長線上にある傾向が強くなり、美容や癒しの一つとなっています。

ですから、鍼灸師であっても「鍼灸は医療である」という根本を失念しがちです。

鍼ともぐさでできることはまだまだたくさんあります。

認知症には特効薬がないとされていますが、何もしなければ病状は進行していくだけなのです。

自分たちが安心して老後を迎えるために、できることから環境を整えておきたいですね。


で、まだ続きます。が、長くなりそうなのでひとまずここで。

プロフィール

nijiiro acu

Author:nijiiro acu
神奈川県鎌倉市在住。
はり師、きゅう師、
あん摩マッサージ指圧師。
鍼灸と東洋医学が大好きです。
地域医療や鍼灸の普及に貢献できますように。

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