ご朱印ガール 江島杉山神社

すっかり春めいてきました。
花粉の飛散が激しくもなりましたが、天気がいいのは気分を良くしてくれます。
ということで、今回は以前から行ってみたかった江島杉山神社です。


江島杉山神社HP

29249913_1612128122241193_1617467362070495232_n.jpg

両国の下町の中にひっそりと在る神社で、医療業界の鍼灸師の現状と少し似ています。

29249541_1612128018907870_8413844008060583936_n.jpg

市杵島比売命、杉山和一検校大人命、倉稲魂命、大国主命が祀られています。

神奈川県藤沢市の江の島神社の弁財天とも深い関係があります。

29258584_1612128185574520_870353136596811776_n.jpg


特に、杉山和一検校は、鍼治療法の主流となり世界にも伝わる管鍼術を考案された方です。
29340326_1612128052241200_7515417148445949952_n.jpg

29261632_1612128092241196_4703775735070851072_n.jpg



以下、杉山検校の逸話。

杉山和一検校は、1610年に藤堂高虎が藩主である伊勢国津藩の藩士の長男として誕生し、幼い頃に失明します。
当時の視覚障害者は按摩や鍼灸を生業とすることが主流だったため、17、8歳の頃に江戸の盲人鍼医であった山瀬琢一に入門します。
しかし、記憶力が悪く技術も向上しなかったため破門されてしまったらしいのです。
夢破れて意気消沈していた杉山和一は、芸能の神また盲人の守護神であり、自分が信仰している江ノ島弁財天の岩屋に籠り断食修行を行いました。
満願の日、岩屋で石につまづき倒れた時自身に刺さった、枯葉にくるまった松葉から管鍼術を考案したとされています。
(これには、弁天様が竹筒に松葉を入れていたなどの諸説があります。)
(今でも、そのつまづいた石は「福石」と呼ばれて、神奈川県藤沢市の江島神社境内に祀られています。)
その後京都で入江豊明に師事し、再び江戸に戻り鍼の名人として有名になり、1682年には、世界で初めて視覚障害者のために、現在の学校にあたる鍼治講習所を設け鍼灸・あん摩療法の生業の道を開きました。
その名声を聞いた5代将軍徳川綱吉が和一を「扶持検校」として召し抱え、自身の治療にあたらせたといわれています。


日本の鍼灸でもちいる鍼が独特な形状をしている事や医療資格を保持する視覚障害者が存在するのもこの方のおかげです。
先日、亡くなられたホーキング博士が「失敗を咎められたらその人に言ってあげなさい。もしこの世界が完璧だったら、宇宙は生まれなかったんだよ。と。」と言っていました。
ふたりは異なる時間の異なる世界で生きていましたが、私たちが未完成で失敗をする生き物であることの将来性を説いてくれています。

来月の今頃は、国家試験に合格した鍼灸師の卵たちがたくさん誕生します。
彼らが、堂々と失敗し、成長して私たちが思いもつかないような治療方法を生み出す日が来るかもしれません。
そして、鍼灸師を続けられる世の中であって欲しいと思います。

ちなみに、「鍼灸按学術成就守」というお守りがあったので、つい授かってしまいました。
私も負けずに、治療が上手になりますように。
スポンサーサイト
コメントの投稿
非公開コメント

プロフィール

nijiiro acu

Author:nijiiro acu
神奈川県鎌倉市在住。
はり師、きゅう師、
あん摩マッサージ指圧師。
鍼灸と東洋医学が大好きです。
地域医療や鍼灸の普及に貢献できますように。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR